五嶋アケミ ☆ 職業:役者

スペイン・バルセロナで役者修行中

書かずに居られない

百日紅~Miss HOKUSAI~

今日は1日うちから出なかった。うちで仕事をしたり、本を読んだり、映画を見たりして、過ごした。

まず、昨日トレーニングの宿題で、台詞を覚えなくてはいけないものが二つ。ひとつは昨日もやったスペイン語で書かれた「El código de Samurai(侍の法典)」の「El Valiente(勇敢)」の章。

El código de Samurai

昨日、スペイン語で音読して、これは日本語でなんと言うの?と聞かれ、判らない専門用語がたくさんあった。例えば「Señor」は「将軍」を指すなんてすぐに出なくて「武士の上司って日本語で何だっけ??」って感じ。侍関係の本を2冊、日本のAmazonで購入。Kindleに落とす。

まずは、新渡戸 稲造氏著の「武士道の山」これは4ページの短いものだけど、言葉が古くて読むのに苦労した。

なので、同じく新渡戸 稲造氏著の「武士道」を山本博文氏が現代語訳した「現代語訳 武士道」わかりやすくてありがたかった。

谷崎潤一郎氏の「陰翳礼讃」の吸い物碗の羊羹のところを日本語で覚えてくるのも宿題。一文一文が長いので、谷崎氏が頭の中にだ~っと出てきたことを勢いで書いたような印象を受ける。昨日ジュリアが注意されていたことに気をつけて、音読練習。ジュリアは表現がはっきりしているので、私が日本語で台詞を覚えるのにすごく役に立った。

仕事もいくつか片付いたので、前から観たかった「百日紅~Miss HOKUSAI~」を観る。

百日紅~Miss HOKUSAI~

ご存知浮世絵師・葛飾北斎と娘栄(葛飾応為)の描かずにいられなかった親子の話。

葛飾応為 吉原格子先之図
応為の「吉原格子先之図」。私も好きな作品のひとつ。

Wikipediaの一文が好き。

露木が「先生に入門して長く画を書いているが、まだうまく描けない」と嘆いていると、応為が笑って「おやじなんて子供の時から80幾つになるまで毎日描いているけれど、この前なんか腕組みしたかと思うと、猫一匹すら描けねえと、涙ながして嘆いてるんだ。何事も自分が及ばないといやになる時が上達する時なんだ」と言い、そばで聞いていた北斎も「まったくその通り、まったくその通り」と賛同したという。

葛飾応為 - Wikipedia

再び「~せずにいられない」と言うことについて、考える。

ここ数日文章を書かずには居られない。毎日あっという間に時間が過ぎ、様々な出来事や言葉などに出会う。そのひとつひとつが愛おしく、貴重な体験で、本当に忘れたくない。だから必死になって日記に書いている。別にこれで懐が豊かになるわけでもなく、誰に頼まれたわけでもない。強いて言えば「未来の自分のために、過去の自分を書いてくれと、今の自分が頼まれた」と言う感じ。そして心は確実に豊かになっている。