トレーニング開始

Teatre La Vilella

今日は初めてのこの舞台の為の合同トレーニングがあった。場所はTeatre La Vilellaカタルーニャ演劇学校の裏、野外劇場が集まる地域にある小さな劇場。

 作品のリハーサルとは別に、演技を支えるために、トレーニングを受ける。仲間との息の合わせ方とか、観客にはなじみの少ない言葉がいっぱいのせりふの読み方とか、効果的な体の使い方とかをトレーナーのエレナの指導してもらう。今日はルジェ、イサック、アンディ、私の4人だった。

Elena Fortuny

Elena Fortuny | actriz

二人で指だけで細い竹の棒を支えあう。その状態で空間を自由に動く。竹の棒は落ちてはいけない。行き先を決める人、ついていく人、役割や意思をはっきりと相手に伝える。その役割は交代していく。すぐに方向を決定する、迷っている時間はない。

相手の目を見るのではなく、相手が見ているところを見る。相手の行き先を阻むのではなく、相手が行かれるように付いて行く。相手の意思を感じて尊重する。自分の意思を相手に伝える。

 

自分の軸を使って自分の空間を作る。今度は相手の空間と一緒に二人の空間を作る。空間の共有を。自分も相手も自由に動けるように。距離があっても相手とのつながりを感じられる。

どんなトレーニングをするんだろうって思っていた。スタッフの多くが役者だからか、役者のクリエイティブな部分をすごく大切にしてくれている、と感じた。

自分よりずっとベテランの彼らが、出来なくて悔しがっているところを見て、仲間意識が高まった。自分はついて行くだけはいけない、自分もこのチームを支える柱の一本になるのだ。

オズの魔法使いの話を思い出した。彼らがオズに到着したときには、もう自分のコンプレックスを克服していた。出発したときにはなかったものを自分の力で得たからだ。私がゴールで見つけるものはなんだろう。今はただ進んでいこう。

オズの魔法使い

今朝「今入ったの!今日、キャスティング(オーディション)があるから行って!」と、エージェンシーから連絡があり、トレーニングの後に、キャスティングに行った。ノーメイク+ぼさぼさ頭で滑り込み、トイレでメイクをした。

自分の番が来て、まずはカメラの前で自己紹介。私はこれが一番苦手。自分って誰なんだろう。何をしているんだろう。仕事がない役者は役者と言えるんだろうか。仕事がないときは、別のアルバイトをしているけど、私はその時も役者なんだろうか。もうそんな自分を隠しもしないで、そのままの状態で出る。

演技は、乳がんの患者のその後、という設定で、3人組みで、大勢の前で体験を話すっていうシーン。自分ひとりで語らないよう、でも聞き役だけにもならないよう、前向きな姿勢を見せるよう、指示があった。一緒にチームを組んだ2人はとても落ち着いた雰囲気があって、そのおかげで落ち着いたシーンが取れたと思う。