ナティとマリーナ

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昨夜はナティと会った。彼女とは3年前に造ったYira(ジーラ)という舞台を通じて知り合った。舞台セット担当だった小柄な彼女は、電気ドリルや電気ノコギリを使いながら高いところに上って大きな舞台セットを組み立てていて、その作業している姿がすごくかっこよかった。

彼女に触発されて、私も電気ドリルや電気ノコギリを使うようになって、元夫を追い出した後のアパートに棚をつけたり、家具を分解して別の家具を作ったりするようになった。でも最初はすごく怖かったのを覚えている。もし怪我をしたら「だから君には無理だって言ったじゃないか」って言われそうな気がしていた。ドリルやのこぎりにスイッチを入れ、その大きな音におびえて、半べそをかきながら何度かスイッチを切ったことを覚えている。

やっとスイッチを入れても、硬い壁にぶつかると、ドリルが自分に向かってくるような気がして、スイッチを止めてしまう。そうすると実は逆に危ない。ドリルが壁に刺さったままになって、それを取り外す方法も知らす、途方にくれていた。今までは元夫担当だったこういう作業が自分で出来るようになりたかったのは、何かを自分で乗り越えたい一心からだった。正しく使えば怪我しないことを知った今にしてみれば笑い話だけれど。

2015年の私たち。左からセルジ・ナティ・アケミYiraのリハーサル中にナティをマッサージしてあげたことがあった。小柄な彼女の背中は小さかった。「あはは、ナティって小さい!」「アケミ、私たちは同じぐらいの大きさよ。」「…!?」信じられなかったけど、本当だった。ナティと私の身長体重は同じだった。

マドリードに着いてすぐ、ナティに連絡した。あの頃、バルセロナに住んでいた彼女は、今パートナーのミケルとマドリードに住んでいる。「1時間ぐらいだったら、今日、時間が取れるよ!」彼とアパートメントの週貸しのビジネスを始めた彼女のスケジュールがいつもキチキチなのは知っている。今日、会おう!って言ってくれたことがうれしかった。

「今の仕事、細切れに忙しくって。だから舞台の仕事は請けられないの、週単位のまとまった時間が取れないのよ。最初はおもしろかったけど、最近は繰り返しの作業が多いから、ちょっと詰まらなくなって来たわね。もう少し作業をパターン化させて、型が出来たら誰かに任せてもいいかなって思ってる。あと、このビジネスが軌道に乗ってお金を貯めたら、ミケルと一緒にアメリカをワゴン車で旅したいねって話してるの。」アルゼンチン人のナティが里帰りしてるときに、ワゴン車で旅をしているマドリード出身のミケルと知り合い、現在に至っている。

Micro teatro PIM PAM

その後は、今回のショートムービーに一緒に出演したマリーナが、今ミクロ・テアトロをやってるというので見に行った。ミクロ・テアトロとは15分間の小さな芝居を3畳から6畳ぐらいのスペースで演じる形式のこと。1日に2時間で4公演ぐらいする。目の前に舞台があるし、目の前にお客さんがいる。

マリーナはもう、最高だ。動きや台詞のテンポの早い喜劇で、あんなに確実で、でも自然な演技が出来る人ってなかなか居ないと思う。撮影ではあまり気がつかなかった。彼女は魅力は舞台のほうが発揮される。

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「アルメリアには行かれないの!仕事があるのよ!みんなによろしくね!」おしゃべりしようと思っていたけど、時差ぼけで完全ダウン。急いで帰って、倒れこむように寝た。